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八街市の不動産売却 売主が追う責任とは

不動産売却

久野 雄一

筆者 久野 雄一

普段は高齢者の在宅医療支援に携わっているが、宅地建物取引士資格取得に伴い兼務。



ハウスコミットでは、八街市の不動産売却・無料査定・不動産買取りを行っています。お気軽にご相談ください。


八街市で空き家など不動産を売却する際に、「いくらで売れるだろう?」と、価格が気になる人は多いと思いますが、売却にあたり「どのような責任を負わなければいけないのか?」と考える人は少ないと思います。故意、過失に問わず、結果的に欠陥を隠したまま売ってしまったが故に、多額な損害賠償請求されても困ります。もし、八街市の不動産売却を考えた場合、売主となるあなたに、どのような責任が及ぶのでしょうか。今回の記事では、売主が負う責任について解説いたします。八街市の不動産売却をするにあたり、ご参考いただければ幸いです。

売主が負う契約不適合責任とは

不動産の購入者(買主)は、多額のお金を出して、その不動産を手に入れます。不動産を売却する人(売主)は、不動産売る代わりに多額のお金を手にします。その観点から考えると、自分で売りに出してお金を得た売主よりも、多額のお金を支払って不動産を手にする人の方がリスクが高いと言えます。そこで、買主に引き渡した売買対象物である不動産が、種類・品質・数量に関して契約内容と会ってない場合に、買主に対し負わなければならない責任のことを「契約不適合責任」と、言います。

種類・品質・数量が合ってないということはどういう事でしょうか?

不動産売買の場合、「新築住宅を購入したのに中古住宅だった」「家を1軒しか買ってないのに2軒もあった」など種類や数量が合ってないということは実際には考えづらく、主に「品質」が問題になってくることが想定できます。

品質といっても、不動産は高額な商品なため、買主はよく検分して熟考して購入します。不動産の場合、見たままの物件を納得して買うことが多いのですが、未完成物件の新築戸建ての場合にはそのようにはいきません。完成してからでないと、欠陥の有無はわかりません。契約不適合責任というのは、引渡す不動産の欠陥を一定期間の責任を負うことを指します。

ただし、契約不適合責任については隠れた欠陥のことなので、エアコンの効きが悪いとか、食洗器の洗浄能力が低いなど、風呂、トイレ、キッチンなどの責住宅設備に対して負うものではなく、住宅の場合、雨漏り、基本的躯体部分、給排水管に関して責任を負います。土地の場合は、地下水汚染があった。旧建物の基礎が地中に埋まってて建築できない。などが該当するでしょう。

契約不適合責任はいつまで負う必要があるのか

売主の契約不適合責任については、不動産売買契約書によっていつまで責任を負う必要があるのかをきちんと記載しておくことが重要です。個人が売主の場合にはこの契約不適合責任を免責とする契約も可能ですが、個人が売主の場合の契約不適合責任の通知期間は3カ月を限度としていることが一般的です。契約不適合責任を免責にしたい場合には、売却活動をする前に不動産会社へ契約不適合責任を免責にしたいと伝えておく必要があります。これは、広告や販売資料などに「契約不適合責任免責」と記載しておく必要があるからです。

売主の境界明示の義務

土地も住宅も、基本的には法務局に所有権とともに、土地の面積や家の延べ床面積などが登記されます。一般的には、この登記された情報を元に不動産売買をするのですが、改めて測量をすると、登記されている面積と図りなおした面積が相違しています。これは、測量の法改正と測量技術が年々変わっていることが挙げられます。不動産売却をする際に、ここまでが私の土地だと買主にしっかり伝える義務のことを「売主の境界明示の義務」と言います。土地家屋調査士にしっかり調査していただき、境界杭がない場合は隣地所有者の立会のもと、境界杭を新設していきます。土地家屋調査士が測量することによって、正しい土地面積を把握することができます。


インスペクションや埋設物調査の活用が大事

八街市の不動産売却を考えている場合、いくらで売却できるか?はとても気になるところではありますが、売却すると同時に売り渡す責任が生まれることをしっかり認識しましょう。契約不適合責任は、売主が契約不適合を知らなかったとしてもその責任を負わなければなりません。ただし、売主から買主へ事前に伝えていた内容については、その責任までは求められません。例えば、「基本的躯体部分でお風呂の下にシロアリの害を受け、3年前に修繕した」としっかり告知します。

告知しておくことで、買主が不動産売買するかどうかの判断ができます。それを承知で買い受けたならば、後々トラブルになることは考えづらくなります。買主が売買にあたり、知り得ていた契約不適合については、売主へ契約不適合責任を求めることができません。

特に築年が古い建物であれば瑕疵や不具合が見つかる可能性も高くなります。そこで、建物状況調査(インスペクション)の活用をお勧めします。インスペクションは、資格を持った検査員が屋根裏や床下など、多岐にわたり建物の検査をします。小さなひび割れや、雨染みも報告書にまとめてくれます。土地の場合は、埋設物調査で地中埋設物の調査を依頼することができます。

まとめ

八街市で空き家などの不動産売却を考える時には、売主が負う責任についてしっかり知識をつけ、インスペクションなどを活用しながら対処することが大切です。不動産売却は信頼できる不動産会社へ相談することはもちろん、インスペクションに対応できる売買に詳しい不動産会社選びが重要と言えます。

ハウスコミット富里では八街市、富里市、佐倉市、成田市、印旛郡酒々井町の不動産売却を得意としている不動産会社ですので、お気軽にお問い合わせください。


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